アイドルになりたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくの話ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます。

最近TLの歌姫モチベが高くて嬉しいこむぎこです。

 

 

今回は歌姫の話ではなく、解釈のお話をしようと思います。

 

皆さん、フェスアイドルの台詞はご存知ですか?

 

フェスの画面に飛んだ時にセンターに置いてる子が喋り出すアレです。

 

センターに置いてなくても、ちびキャラをタップすれば聞くことができますね。

 

その内容は同じアイドルでもフェスアイドルのランクによって内容が異なり、1ランクごとに3種類の台詞が用意されています。

 

今回はこの中でも、Sランク霧子の台詞のひとつである、

 

「あの時よりずっと……

アイドルになりたい……です」

 

という言葉について考えていきたいと思います。

 

 

 

・アイドルに「なる」とは?

 

説明するまでもありませんが、この時点で幽谷霧子はすでにファン人数100万人超えのスーパーアイドルです(感謝祭産だとその限りではありませんが)。

 

つまり、駆け出しアイドルにありがちな「もっと立派なアイドルになるぞ!」という単純な意気込みではありません。

 

また、霧子は世間一般では「不思議ちゃん」という属性でひとことで説明されがちですよね。

 

確かに霧子の感性は一般人や作中のどのキャラともかけ離れていますが、しかし彼女にはその独特な感性のアウトプットを「調節」できる力があります。

 

物事の捉え方や表現の方法が他者と異なることを自覚しており、誰かと接する時は、表現の方法をその相手との距離感に応じたものに変換することができるのです。

 

これは初期のPアイドルのコミュに顕著であり、最近のカードのものと見比べるとよく分かると思います。

 

心の距離が近づくにつれて霧子はありのままの自分を表現するようになり、今となってはアンティーカのメンバーには完全に手加減ナシで霧子ワールドに巻き込むようになっていますね。かわいい……

 

 

話が逸れましたが、このことから分かるのは、霧子の言葉は完全に彼女独自の言語ではなく、意味をもった変換可能なものであるということです。

 

では、彼女のいうアイドルとはなんでしょう。

 

 

・霧子にとってのアイドル

 

wing編のコミュを見ると、霧子はアイドルになったきっかけを「自分を変えたくて始めた」と述べています。

 

この当時の霧子は自分に自信がなく、自己を表現するのが苦手でした。

 

「あの時よりずっとアイドルになりたい」という台詞の「あの時」とは、この時点のことを差すと思われます。

 

そして、プロデューサーとアイドル活動を続けていく中で、霧子は自分自身を表現したいと思えるようになり、また実際に表現できるようになっていきます。

 

この有名な例として共通コミュ「わたしのしるし」がありますね。シーズン4で発生するやつです。

不安や自身の無さの象徴であった包帯を、それらも含めた「幽谷霧子」という人物の象徴、という風に考えられるようになったというコミュです。

 

ですが、もうひとつ、霧子の成長を明確に表す、ぼくの大好きなコミュがあるのです。

 

 

それはオーディション後③。

思い出レベルが3以上のときにオーディションに勝利することで見られるコミュです。

 

 

f:id:komugiko-s:20200214112025p:image

 

 

f:id:komugiko-s:20200214112029p:image

 

 

ガチで好きすぎる………

 

日頃の歌姫周回でも、思い出3になるとこれが聞きたくて4倍速を切っちゃうので時速が落ちるんですよね。

 

ぜひ皆にも声ありで聞いてみてほしいです。

 

 

また話が逸れた。

 

成長して自分を惜しみなく表現できるようになった霧子は、とうとうwing本戦に出場します。

 

そして、念願のwing優勝を果たすと、彼女は「プロデューサーさんの『変わらなくてもいい』という言葉のおかげですごく変われた」「プロデューサーさんがずっと見ていてくれたおかげでここまで来れた」と言ってくれます。プロデューサーとしても感無量でしょう。その後「ずっと霧子に魅了されてるよ」なんて言っちゃうくらいには。お前は俺か?

 

 

しかしポイントはここではない。

 

wing敗退コミュで、彼女はこのように語ります。

 

 

「わたし、誰かに楽しんでもらえれば……って思ってて……

 

でも他の方のステージを見て……みんなに楽しんでもらわなきゃ……って……

 

も……目標が……もう一個……できたかもです……」

 

 

誰かに楽しんでもらえれば、という発言は上で述べたオーディション後③でもありましたね。

 

テレビやライブを通して誰かを楽しませる方法は他でもなく自分自身のパフォーマンスによるものであり、この段階でも初期からの成長は見られます。

 

しかし彼女はそのさらに1歩先を行き、みんなに楽しんでもらいたい、と言う。

 

ここでいう「誰か」と「みんな」の違いですが、ぼくが思うに「誰か」とは、特定の人物を指さない、霧子からは認識できない人々のことを差すのではないかと思っています。(正直この解釈はちょっと自信がない。他に適切な説明があるかも?)

 

そして「みんな」とは、文字通りライブの会場に来ているみんな、不特定多数ではなく「個」をもつみんな。

 

つまり、霧子が言う「アイドルになりたい」とは、幽谷霧子による、あるいはアンティーカによるパフォーマンスを通して、ファンひとりひとりを楽しませたい、という意志のあらわれなんじゃないでしょうか。

 

 

 

なんかありきたりな答えになってないかって?

 

 

それでいいんです。重要なのはこの結論に至るまでの過程。

 

それを知ってもらいたくて筆を取りました。

 

 

・さいごに

そこそこな長文を書き連ねてきましたが、ハッキリ言って「これだ!!!」という答えに辿り着いた時の感覚はまだ得られていません。

 

まだ大事なパーツを見落としているかもしれないし、解釈が不十分かもしれない。

 

これを読んでくれた方、ぜひ皆さんの意見も聞かせてほしいです。

 

自分なりの解釈を持ってる方はそれでボコボコにしてきてほしい。

 

「解釈バトル」なんて言葉がありますが、あれの本質は複数の視点からの解釈をぶつけあってより良いものに昇華させることだと思っています。

 

マウントの取り合いなんてしょーもないよね。同じ担当のPならなおさら。

 

長文・駄文を読んでくれてありがとうございました。次のブログでは多分歌姫の話をします。